ORの広範な分野の一つにマーケティング・サイエンスがあります。
「数量分析の手法を駆使したマーケティングの研究方法。現実の世界を表現する数量モデルを作成し,多くの場合,コンピュータ上でそれを動かしてみることで現実の世界の動きを予測するシミュレーション・モデル分析が用いられる。」(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)とあります。例えば、少し前に話題となりました、ユニーバーサルスタジオジャパン(USJ)の元マーケティング本部長の森岡毅氏、元シニアアナリストの今西聖貴氏共著の「確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力」がまさに、マーケティング・サイエンスの理論を実践にて活用して、USJをV字回復させる偉業を成し遂げた事例です。
私もこの分野に興味があり、勉強していましたが、大企業はともかく、中小企業が実際に適用するには、まず、分析の基本となる商圏のデータすら簡単には手に入らず、専門有料ソフトを利用するか、専門の業者に依頼するしかありませんでした。
ところがです。2018年1月に政府統計の総合窓口(e-Stat)がリニューアルし、誰でも、無料で、利用でき、多くのデータを即時に入手することが可能になりました。
政府統計の総合窓口 https://www.e-stat.go.jp
そこで、今回はこの機能を利用した商圏を求める事例を紹介します。
一例として、私が生まれた場所、名古屋市南区豊一丁目でケーキ店を開店しようとした場合、徒歩で来店できる範囲内にどの程度の人数が住んでいるのか、その年令別分布は、男女比は、などが知りたくなります。
それは、e-Statで一瞬にして、求められます。ここでは、得られた結果のみを、示します。下図の左は、徒歩5分圏内をエリア1に、徒歩10分圏内をエリア2に、徒歩20分圏内をエリア3に設定した図です。もちろん、時間の設定は自由にできますし、自動車での圏内設定もできます。下図の右が、求められたデータのごく一部です。エリア毎の人口、男女比、年齢構成、世帯数などがひと目で把握できます。この機能を活用すれば、どなたでも、事業を開始する前に、商圏の規模の把握ができます。次回はその商圏データをどのように、活用できるかについて、説明します。
今回の詳しい操作説明は、e-Statのサイトの中に、「統計GIS 地図で見る統計(jSTAT MAP)」があり、その中に操作マニュアルがPDFでありますので、ご確認ください。もし、より詳細な活用法にご興味がございましたら、当方までご連絡ください。



コメント